腹膜播種
腹膜播種とは、腹膜内を覆う腹膜の表面に腫瘍細胞が散布され、生着した状態をさします。腹膜播種は重大な疾患ですが、その臨床経過を見ると腹腔内以外への進展が意外に少ないことが経験上分かっています。つまり、腹膜播種は局所の病気とも言えます。
腹膜播種を伴う悪性疾患に対する通常の治療法(抗がん剤治療や姑息的手術)の生存率は非常に悪いことが知られていますが、適切な症例を選択したうえで播種病変を切除する腹膜切除術と温熱化学療法を行うと比較的良好な成績が得られることが報告されてきており、欧米では腹膜播種患者の治療法の選択肢の一つとして確立されています。
https://www.kusatsu-gh.or.jp/ghk/departments/digestive_1/other/00000127.htmlより
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