原田病

原田病について

自分の全身にある正常なメラニン色素を持った細胞が、リンパ球によって標的にされて破壊される自己免疫疾患。自己免疫疾患とは、本来はからだに侵入する異物を排除してからだを守る免疫システムが、あやまって自分のからだの正常な組織を標的にして排除するように働いてしまう病気。メラニン色素のある眼(ぶどう膜)、毛髪、皮膚、耳、脳の髄膜などに症状がでてくる。この病気になる人には、遺伝的な素質をもっているが、実際に発病するのはごく一部の人だけ。
 

原田病の症状

原田病は、症状の程度に多少の左右差があっても、ほとんどが両眼同時に発症。発症初期には、目がかすんだり見えにくくなったり、ものがゆがんで見えたり。
目の症状がおこる前に、風邪のような症状が多く見られる。また、初期には頭痛や耳鳴り,難聴を、慢性期には、頭髪の脱毛,白髪、皮膚の白斑を起こすことがあり。
 

ぶどう膜炎による眼の合併症は?

ぶどう膜炎は合併症として、緑内障、虹彩後癒着(水晶体と虹彩がひっつく)、白内障、網膜の障害などの合併症が高い頻度で起こる。これらの合併症は、重篤な視力障害につながることがあるので、その早期治療が大切。
 

原田病の治療

原田病の治療にはステロイド剤(副腎皮質ホルモン)を使う。初期に十分なステロイド剤を使って治療すれば、多くの人は後遺症なく治る。治療の初期にはステロイド剤を大量に使うので、最初は入院して十分な治療を受けたほうが安全。目の状態をみながらステロイド剤の量を徐々に減らしていきますが、ステロイド剤を早く減らしすぎると再発しやすくなるので注意が必要。ステロイド剤は退院後も少なくとも数ヶ月は内服。
残念なことに、十分な治療が行われても原田病は慢性化してしまうことがある。慢性化すると、白内障、緑内障、網膜の障害などの合併症を起こして、視力が低下することがあります。

関西医科大学眼科 より抜粋
http://www.kmu-eye.com/original25.html?mode=pc

日々是好日

大阪の南の方で薬剤師やってます。 【趣味】 弓道(現在五段) ロードバイク(GARNEAU) 植物の鑑賞 医療関係の方、弓道されてる方と 繋がり増やせたらなと思っています。 宜しくお願いします。

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